やり場のない気持ち

体外受精のための採卵。

育っていた卵胞の数に比べて採れた数が少なかった。

私側も前回に比べて質は良かったものの量と運動率がいまいちだったようだけどできない程ではなかった。

全て顕微受精になった。
この中から受精卵として保存まで行ける確率は低いだろう。

もっと採れると予想していた妻のショックは大きい。
費用もかなりかかった(約30万円現金支払い)。
結果がわかるのが来週。

もう待つことばかりで限界が近い。
しかも良さそうな結果にならないことがわかっている待ちを病気のこともずっとずっとしている。

「いろいろポジティブに考えようって頑張ってたけど結果で良いことなんて1つもなかった。どうせ病気も悪性の進行性って言われるに決まってる。お金ばっかり無駄にさせて何にも残せない。迷惑ばかりかけて生きてる意味も見つけられない。すぐ死んだほうがましだ。」

ボロボロ泣き出して壊れてしまった

そう言われると私に何ができるだろう?
正直自分が妻だったら同じ気持ちだろう。

子供を残すことが精神的に追い詰められることならいっそ諦めさせた方がいいのだろうか?

でも少し落ち着いた妻からは
「もう1回やりたい。」
気持ちはわかる。自分もやりたい。
また同じ悩みがでる。
もう1度同じ以上のショックを受けるかもしれないチャレンジをするか?
治療を待てるものか?

選択したくてもどちらの病院とも結果を聞かないといけない。

気がおかしくなるような辛い待ち時間。

年齢的には採れた卵子の数はよくある数なのかもしれない。2回3回とトライして希望の数を保存していくものなのかもしれない。

どちらにしても抗がん剤治療のための受精卵保存なのだから数が少ない今もう一度やるしかない。

希で難しい骨盤内後腹膜腫瘍。
体外受精自体も治療が始まっていて保険適用外の先端治療をしていると考えるしかない。

誰のせいでもない誰もせめられない
やり場のないモヤモヤがすごい