9/19(水)
朝はお互い仕事に向かい病院からの連絡を待つ。
連絡は妻の方へ行くので私は親へ連絡。
病気についてはもう伝えてあったので現在の状況とこれからのことそして援助のお願いができるか聞いてみた。
年金暮らし老人福祉施設で暮らしているのでそちらでもお金はかかっているし貯金もたくさんあるわけではない。
それでも
「足りるかはわからないけど少しならあるだろうから言え。ケチって悪くなるほうが後悔するだろう。」
ずっと迷惑をかけ続けているけど本当にありがたい。
昼すぎに妻から電話が来た。
「先生達が不妊治療と連携しての治療方針を話し合っているのでもう少しお待ちください。」
とのこと。
私達も焦ってはいるけど前向きな方向に進んでいるんだなと少し期待していた。
ようやく夕方になって電話が来た。
「『確定診断がおりてから来てほしい。』と向こうの病院から言われてしまった。急ぐなら最初に通われたクリニックに相談したほうがいいと思います。」とのこと。
それでは治療も採卵も遅れてしまうんだって言ってるのにと憤ったけど紹介される病院側はきっと知ったことではないのだろう。
文句を言っている時間も落ち込んでいる時間もない。
すぐレディースクリニックの予約をとろうとなった。
近所のレディースクリニックは評判が良い。
体外受精の処置もしている。
だから予約がなかなかとれない。
今日は水曜日なのだけどもう夕方で予約はとれない。明日も予約でいっぱいだった。
金曜日午前中の予約が取れた。
だけども不安しかない。
クリニックの先生は、こちらが後腹膜腫瘍というのは知らない。2件断られて国立ガン研究センターに通ったのも知らない。
不妊治療をはじめる前段階のエコーで何か影があるから大きい病院を紹介してくれただけだったので、いきなり行ってイロイロなリスクをはしょって体外受精お願いします。
なんて正直受け入れてくれるはずがないだろう。
何とか説得できないだろうか・・・
ウチでも無理なんて言われたらかろうじて冷静を保っている妻の気持ちはどうなってしまうのか・・・
夜仕事から帰ると、やっぱり不安で気持ちの堰が切れてしまったのか妻が泣いていた。
連絡した妻の両親ともボタンの掛け違いが起きてしまったようだった。
だから電話したくなかったと言われてしまったが、娘がどういう状況にあるかは知っておいて欲しかった。
難しい状況にある中で、本人の周りにいる家族は私の親や兄を含め私達だけじゃできないことを、それぞれができる範囲で協力して貰えるなら本当にありがたい。
今回兄には、普段私が父の通院の付き添いをしているけれどそれをお願いした。他県に住んでいるけど協力してくれてありがたい。
奇跡の起こし方にはそれなりの準備と協力が必要だと思っている。
まずは現状を知ってもらってお互い冷静になってからまた何か手伝って欲しいこと手伝えることを考えればいい。
とはいえ正解もわからないし妻を落ち込ませてしまったのは事実で私も落ち込んでいる。
気持ちを立て直す良い材料が全然ない